【初心者向け】パソコン選びは「CPU・メモリ・ストレージ」の3つだけ見ればOK！

パソコンの性能を調べるといろいろなことが書いてあってよくわからない、という方も多いと思います。普段は耳にしないような言葉が並んでいて、読むのもためらってしまいますよね。

パソコンの性能を決める要素にはいろいろなものがありますが、その中でも特に重要なのが「CPU・メモリ・ストレージ」の3つです。

この3つでパソコンの性能がほぼほぼ決まるといっても過言ではないため、初心者の方はこの3つに注目してパソコンを選ぶのがおすすめ。この記事ではCPU・メモリ・ストレージの3つがどんな役割をしていて、どんなポイントに気を付けて選べば良いのかを解説していきます。

初心者は最低限の知識があればOK

パソコンの性能を決める要素には、例えば以下のようなものがあります。

他にもデスクトップならケースファンなど、細かく見ていけばキリがありません。これら一つ一つの性能を決めるなんて、正直面倒でやりたくないですよね。

そこでおすすめなのが「CPU・メモリ・ストレージ」の3つに絞って決めるやり方です。この3つのパーツはパソコンの性能に大きくかかわってくるため、比較的簡単にパソコンを決めることができるようになりますよ。

3つのパーツの役割を簡単にまとめると、このようになります。

• CPU → パソコンの動きの速さを決める「頭脳」
• メモリ → 同時に作業できる量を決める「作業机」
• ストレージ → 書類をしまう「収納スペース」

CPUはパソコンの頭脳

CPUはパソコンの計算能力を決めるパーツです。CPUの性能が良いほどソフトが起動するまでの時間が早くなったり、動画編集などの負荷がかかる作業も快適に行えるようになります。

パソコンを使った作業の快適さに関わるパーツなので、CPUを安いものにするとパソコンがもっさりした使い心地になってしまいます。

CPUはよくパソコンの頭脳に例えられます。人間も脳が体全体に指令を送るように、パソコン全体に指示を出す役割を担っている、という訳ですね。

CPUの性能はここを見ればOK！

CPUの性能は「シリーズ名」と「世代」の2つで決まります。CPUの性能を見るときには、この2つがどうなっているかをチェックしましょう。

Intel Core i5やIntel Core i7などがシリーズ名にあたります。イメージとしてはこんな感じ。

• Core i3：一般的な社員
• Core i5：ベテラン社員
• Core i7：仕事がめちゃくちゃ速いエース

副業用のパソコンにはCore i5を選ぶのがおすすめです。動画編集など、高めの性能が必要な作業をしたい場合にはCore i7を選びましょう。

世代はそのCPUがいつ頃に発売されたかを表す数字です。世代の数字が大きいほど後に登場したCPUとなり、昔の世代よりも性能が高いです。

世代はシリーズ名の後ろに付いている数字で判別することができます。4桁の場合は一番頭の数字が、5桁の場合は先頭2桁が世代です。

同じシリーズでも世代が違うと性能も違う

たとえ同じシリーズのCPUでも、世代が違うと性能が全く異なります。ここが初心者がよくつまずくポイントです。

• Core i5 第6世代：遅い
• Core i5 第10世代：早い

メルカリなどで売られているパソコンの中にはシリーズ名だけを記載し、世代を記載していない商品があります。そういったCPUの世代が隠されているパソコンは絶対に購入しないように気を付けましょう。

どのくらいの性能のCPUを選べば良い？

初心者の方は「どのくらいの性能のCPUを選べば良いかわからない」と悩むことが多いです。CPUにシリーズや世代があることが分かっても、やりたいことに必要なCPUの性能なんて分かりませんよね。

ということでここでは、用途ごとのおすすめCPUを紹介します。自分がCPUを選ぶときの参考にしてみてください。

• ネットサーフィン・動画視聴→Intel Core i3 第8世代
• オフィスソフトの使用→Intel Core i5 第8世代
• ブログ作成→Intel Core i5 第10世代
• ゲーム・動画編集→Intel Corei7 第10世代

どのシリーズを選ぶにしても、世代は第8世代以降を選ぶのがおすすめ。第8世代以前のCPUはWindows11に対応しておらず、パフォーマンス面でも不安が残るためです。

メモリはパソコンの作業机

メモリはパソコンの作業机にあたるパーツです。たとえ優秀な人でも、机が狭いと道具を出したり片付けたりを繰り返すため、作業が遅くなりますよね。

それと同じで、パソコンもメモリが少なければ作業のスピードが落ちてしまいます。メモリが十分にあれば道具をすぐに使える状態で置いておくことができるため、パソコンがスムーズに処理を行えるようになりますよ。

メモリは4GB～32GB搭載されているパソコンが主流です。

4GBは最近のソフトを動かすには心許ない容量のため、少なくとも8GB搭載されたパソコンを選びましょう。ソフトをたくさん立ち上げたり、ゲームや動画編集をするなら16GBあると快適に使えますよ。

ストレージは収納棚

ストレージはパソコンの中にデータを保管するためのパーツです。作成した書類や動画ファイルはもちろん、パソコンを動かすためのWindows11の本体もストレージの中に保管されています。

ストレージにはHDDとSSDの2種類が普及しています。それぞれの特徴は以下の通りです。

• HDD：価格が安いが速度が遅い。CDのようにディスクにデータを保管する。
• SSD：価格が高いが速度が速い。電気信号を使ってデータを保管する。

HDDとSSDのどちらを使うかはお好みで決めて大丈夫ですが、個人的なおすすめは速度が速いSSDです。ストレージの通信速度が速ければソフトを立ち上げる時間など、パソコン全体の動きもサクサクになります。

ストレージの容量は用途に合わせて選ぼう

ストレージの容量はパソコンの容量に合わせて適切なものを選びましょう。

• ソフトをあまり入れない・保存するものは書類データのみ→256GB
• ソフトや動画ファイルをたくさん保存する→1TB

上で挙げた基準はほんの一例ですが、パソコンにどのくらいソフトをインストールするか、ファイルをどのくらい保存するかで容量を決めるのがおすすめです。

Windows11本体だけで50〜70GBほど使うため、256GBでも実質使えるのは180GB前後です。写真や動画をよく保存する方は512GB以上あると安心ですね。

まとめ：初心者はCPU・メモリ・ストレージの3つを抑えよう

この記事では初心者の方がまず覚えるべきパーツ、CPU・メモリ・ストレージの3つの役割と選び方を解説しました。この3つのパーツを覚えるだけで、初心者の方でも自分に合ったパソコンをしっかり選べるようになります。

CPU・メモリ・ストレージの大まかな役割は以下の通りです。

• CPU→パソコンの頭脳
• メモリ→作業机
• ストレージ→収納棚

どれか1つでも性能が悪くなるとパソコン全体の動作がもっさりしてしまうため、注意しましょう。